私は、少し笑ってしまった。

『あっ、あったー!…てか、なんで薫笑ってるのー?』

『えー、だって人を探すように龍斗が消毒探すからさー!』

『ははっ!てか、良かったー!薫が笑って!』

『えっ?』

『ほら、泣いてたら俺困っちゃうからさっ!笑ってる薫が1番俺は好き。』

私は、ビックリした。

そう、思ってたんだ。

私は、赤くなってる顔を下に向けた。

『消毒付けるよー?』

『あっ、う、うん。』

龍斗が優しく私の膝のすり傷に消毒を付けた。

『うっ、いったー!』

『染みるよな。俺も消毒嫌い!』

そう言って2人は笑った。

そして、私の右足首は腫れていたので湿布を貼った。

『薫、ここで休んでな?俺、先生に言って来るからさっ!』

『うんっ!ありがとう!』

私は、ニコッと笑った。

龍斗は少し顔が赤かった。

そして、そのまま龍斗は保健室を出た。

大丈夫かな…龍斗。

私は、そう思いながら窓からグランドを見た。