ニッコリ、黒い笑顔で毒を吐いた慎ちゃんは笑うさっくんをつれて退出した。
きっと早く退出するよう言ったから拗ねちゃったんだな?
慎ちゃんかーわいっ!
「時に林君、大丈夫かい?」
「大丈夫っス。あー、ヤバいっスねー。浅井さんは府陰気からヤバいっス」
「は?」
「フェロモンって言うんスかねー?カッコいいっスわ〜」
「それってただ慎ちゃんが林君のタイプってだけじゃないの?」
「タイプっスわ〜」
「うわぁ……」
「あ!違うんスよ!ホモとかじゃなくて、俺きれい系がタイプなんスよ!」
「え?じゃあ俺もタイプ?」
「え?」
「え?」
「………スミマセン」
「それはーどーいうスミマセンなのかな〜?」
「そんなことより!俺!何か分かりましたよ!」
「…は?」
そんなことって、全くもって失礼な子だな!全く!
「何か彼女出来そうっス!!」
「あ、そう。俺なんもアドバイスしてないけどね」
「いやいや、尚輝さんの心が伝わりました!いっちょ頑張ってみます!」
「俺の心…?」
「報告、楽しみにしてて下さい!」
「う、うん」
林君の迫力に押されて終わった相談。
それから一週間経ったある日。
俺は林君に呼びだれた。
「尚輝さん!彼女出来ました!」
「え!?良かったじゃん!!」
「エヘヘ〜」
「どんな娘?どんな娘??」
「えっとですねー、まだ会った事はないんスけど〜毎日メールしてくれて〜写メではめっちゃ可愛くて〜。あ、なんか電話代払うのが大変だからって、電話する時にはお金かかるんスけどー、愛があるから良いってゆうか…」
「ちょっと待って!!まさか…出合い系?」
「知り合ったのはそうスけどー、今は付き合ってますから!で、彼女今お母さんが大変らしくてお金いるらしいんで、今から振り込んで…」
「林君!今から本気で相談するよーー!!!!!!!!!」
適当こいててごめんなさぁーい!!!
〜尚輝の相談教室 end〜