「サクって子が来るんだよ。」
「性別は?」
「男の子。」
「いくつ?」
「22歳」
「身長は?」
「178?だったかな・・・」
「じゃあじゃあ・・・――――
(なんだろう、この疎外感。
玲衣さん、いいの?こんな会話しちゃって
素敵な彼氏さんが怒っちゃうんじゃない・・・??)
「あ、あの・・・」
時計を確認すればもう8時を過ぎる。
園長が入れてくれたコーヒーはとっくにぬるくなってまずい
帰っておばさんの手伝いをしなきゃと思い、はなしかけると
「・・・おつかれさん、(助けて・・)」
「くるみ、またあしたねッ!?」
尋問をされる園長はどっと疲れた顔で
興奮したままの玲衣さんに捕まっている。