私はその時、首を横に軽く傾げ口元を笑わせた。

「分かってますよ。もう……助かりませんね~多分」

「そうだろ!?こうなってしまったらもう全てを隠すしか……山だ!山に持っていこう!手伝ってくれないか!?」

「分かりました。この女の子を山に運ぶんですね」

「あっ……ああ!そうだ!早く!誰かに見つかる前に早く!」

面白半分で私は付き合うことにした。
でも、付き合うからには私にもやりたいことがあった。

その為にまず、私は勝俣を両手でおもいきり突き飛ばした。