熱い涙がジワッと浮かぶ。



「泣き虫だな」

「泣いてない…」

「そうか」

「ごめん…」

「そうやって素直だとカワイイのにな」

「あたしカワイイもん…」

「もう少ししたら病院行くからな」



頷いたら頭を撫でられ。



このままだとまた寝ちゃいそうなので着替えて病院に行く準備。



澪王に乗せられ、病院に行って、風邪という診断。



早く帰ろう…。



澪王の車に乗って、街並みを眺める。



「環境変わって疲れたんじゃねぇの?」

「ん…」

「やっぱガキだな」

「違うもん…」

「まぁ、具合わりぃ時ぐらい甘やかしてやるよ。食いたいもんとかねぇ?」

「柑橘系のジュース…」

「わかった」



甘やかしてくれるのか。



今は本当にキツいし…。



甘えよう…。



寄ったコンビニでオレンジ100%のジュースをいっぱい買ってくれて。



家に帰ってソファー。



「意外と早かったな。俺、寝るけど」

「あたしも寝る…」

「ん、おいで」



いいの?