えっ…。



なんかすげー熱い…。



「お前、熱あんじゃねぇか?」

「お隣どうぞ?」

「会話になってねぇし」

「暑くないもんね。澪王と寝るもん…」



普通に暑いし。



もう夏だし。



「まさか寒いか?」

「ん…」

「風邪ひいてんじゃねぇかよ!!」



うつったらどうしてくれる!!



今声が出なくなると困るんだっての!!



「少しは気ぃ使ってくれよ」

「うん…、自分のお部屋で寝る…。ごめんなさい…」



素直になった…。



ベッドから降りたシュリは、俺の布団をズルズル引きずりながら部屋を出てった。



俺の布団…。



それを取り返しに行くついでに、冷たいタオルと氷枕。



ついでにマスクと薬を持ってシュリの部屋。



部屋に戻って力つきたらしく、俺の布団にくるまって床で寝ようとしてる…。



「薬飲め」

「苦い?」

「苦くねぇよ」

「飲む…」



薬を飲んだシュリを担ぎ、ベッドに寝かせた。



このチビ、マジで手がかかるヤツ…。