面倒を見ろって、そう言う意味?



兄、ユウリに1万を渡すと、ふたりで外に出て行った。



俺は親父に電話。



「着いたのか?」

「ふたりいたんだけど。なにが孤独だ」

「双子なんだよ。置物みたいに美人だろ~」

「そうじゃなくて、あいつら、生活費ねぇのか?」

「ん~、実はね、亡くなった友人、借金があってね。彼らの生活費はこちらで面倒見るから。澪王の稼ぎじゃふたりは養えないだろうし」

「ふざけんな。余裕だから。親父の仕送りはいらねぇ」

「そう?なら任せたよ」



学費は親父が振り込むそうだ。



って、何で俺が養う感じになってんの?



なんかうまいこと乗せられてる気がする…。



むしゃくしゃしたのでシャワー浴びた後、冷蔵庫から出したビールを持ってソファーに座り、プシュと開けてゴクゴク飲んだ。



めんどくせぇ…。



でもアレは確かにキレイなヤツらだな…。



そんなヤツらが帰ってきたのは2本目のビールを開けた時。