もしかして俺を誘惑してる?



むしろ、俺で遊んでねぇか?



仕事に行く準備をして、シュリを待った。



髪が濡れた状態でリビングに現れたシュリと、ご機嫌で朝飯を作ってるユウリ。



シュリは拗ねたような顔。



「オイ、クソチビ」

「うるせー、老け顔」

「お前、俺のこと好きだろ」

「なっ!?」

「ガキは相手にしねぇよ。せいぜい片思いがんばれ」

「好きじゃないもん!!嫌いだもんね!!」



また逃げた。



真っ赤な顔だったけど。



「あんまりイジメないでよ、澪王さん…」

「俺がイジメられてんだよ。負けっぱなしはありえねぇ」

「シュリ、絶対澪王さんのこと好きだよね。僕から見てもわかる」

「図星だったのか…」

「何年双子やってると思ってるの?」



そう言って笑ったユウリ。



俺、好かれてんのか…。



「朝起きたらアイツが隣に寝てた…」

「わぉ、大胆!!」

「さっき全裸見た…」

「シュリって愛情表現ヘタクソだね~」



マジかよ…。