仕事がなかった次の日、あたしと澪王はベッドの上で婚姻届を書いた。



「えっ、保護者って、真王さんじゃないの!?」

「一応お前の親戚になってるらしくて、親父がその人に連絡して書いてもらった」

「そうだったんだ…」

「まぁ、形式的なもんだ。実際はオヤジが保護者みたいなもんだったしな」

「よくわかんない。それに、この親戚の人も知らない」

「ははっ!!」



とにかく、婚姻届は書いた。



出しに行くのかな?



なんて思ってたら、澪王が呼んだマネージャーさんがそれを持ってってしまって。



「小林に頼んだからな」

「なんで!?」

「今の状況で役所行ったら、後つけられる」


なるほどな~なんて思ってたら、今度は着替え始めた。



「どっか行くの?」

「記者会見?お前もな?」

「は…?」

「服はどうする?俺はスーツ着るかな~」



今、なんて?



記者会見?



お前も?



あたし、テレビに出んの?