だけどなんなの?



この態勢。



「ちょっと?なんでプロポーズが馬乗りなわけ?」

「流れに任せて濃厚なセックスがしたいから?」

「ふざけんなっ!!あたし、澪王と結婚しない」

「はぁ!?」

「下心ありのプロポーズなんか、断るに決まってる!!」

「うっせんだよ、チビ。誰のせいでこうなったと思ってんだ!?」



だからって、こんなプロポーズあり!?



ムードとか、もっと大事にしなさいよ!!



「ほら、指輪。エンゲージリングじゃなく、もうマリッジリングだからな」

「結婚しないってばっ…」

「お前に断る権利、あると思ってるわけ?いい加減にしねぇと絞め殺すぞ、マジで」



勝手につけられた指輪。



降ってきた濃厚なキス。



あっ、流される…。



「俺が欲しいか?素直になんねぇと、こんなチャンス、もうねぇぞ」

「ほ、欲しい…」

「よしよし、だったら全部くれてやる。籍は明日にでも入れるぞ」



そんな急な…。