寝ぼけたまま電話に出て、目覚めてから違和感に気づく。



「おっはよ!!」

「はぁっ!?」

「夜這いだよ~。澪王と眠れて幸せだったぁ~」

「ちょっ、抱きつくなっ!!」

「なんで?寝ながらギュッてしてきたじゃん」



ありえねぇ!!



夜這い!?



「ふざけんな!!」

「むふふっ…」



ぴょんっとベッドから飛び降り、ちょこちょこ走って逃げた。



マジでありえねぇ…。



心臓バクバク。



夜這いなんて言葉、どこで覚えて来た…。



心臓を落ち着かせるためにシャワーを浴びようとバスルーム。



「澪王のエッチ~」

「…………」

「そんなにあたしの裸が見たかったの?ほら」



いい体?



どこがだクソガキ。



「ははっ、貧相な体だな。シャワーはもういい。顔洗うからさっさと風呂入れよな」



シュリの全裸。



確信犯だよな?



こいつの考えてること、全くわかんねぇ…。



ムスッとしたシュリは、思い切りドアを閉めてシャワーを浴び始めた。