そんな姫がとんでもないことをしでかしたのは、ユウリが留学してからすぐのこと。



「信じられない…。どうしてくれるのよっ!!」

「いや、俺に言われても…」

「まさかあなたたちの関係がこんな形で公になるとは…」



新聞の一面には俺とシュリ。



一緒にいる姿を撮られたわけではなく、シュリ自ら、インタビューで答えた。



『あたしの好きな人の話なんて、おもしろくないでしょ?』

『世間は知りたいんだよ、そういうの』

『めんどくさ。ラッシュのレオと付き合ってるよ。むしろ、一緒に住んでる。これでいい?』

『それ、言って大丈夫なの!?記事にしてもいいの!?』

『いいんじゃない?社長から口止めされた記憶、どっかに置き忘れてきちゃったってことで。あははっ!!』



そんなことを言ってしまったらしい。



おかげで朝からうるせぇの。



社長には呼び出されるし、すげー囲まれるし。



マジで…あいつはバカだな。



なんのために今まで我慢してたんだか…。