仕事場ではおとなしくしてる方。


だけど、たまには本性出してもいいよね?



「うっさいんだよ、ナルシスト。あたし、あんたに興味ないの。自分が誰にでも相手にされると思うなよ?」

「わぉ…」

「高校生の彼氏なんてウソだよ。あたしが好きになる男は、自分で選ぶから!!マジ、死ねよ」

「くくくっ…。シュリってやっぱりカワイイ…」



はぁ!?



こんなに口が悪いあたしの、どこがカワイイわけ!?



まさかドMじゃ…。



「天使みたいにカワイイ顔して…そのギャップがたまらんね~」

「なっ…」

「その口、ムリヤリ塞ぎたくなる」



あっ、コイツはドSの方だ…。



なんか怖い…。



「可愛がってあげるよ?」



耳元で囁かれた言葉に、背中がゾワゾワした。



あたし、コイツが苦手だ。



「シュリさん、お願いします」

「はい…」



『頑張ってね~』と、軽く手を振るレオンを完全に無視した。