って、今超失礼なこと言わなかった?



「誰に言ってるわけ…?」

「いや、あんまり見たことねぇから…。スゲー、特集組まれてんじゃん」

「それは若い子向けのヤツね。あんまり受けたくない、そういう安っぽいヤツ」

「安っぽいって…。かなりスゲーだろ…」

「月刊の雑誌とかにあんまり出すぎると、希少価値なくなりそうでイヤなの」

「さすが、シュリ様は言うことがちげぇな」



だからたまにしか載らない。



あたしはブランドになるんだから。



澪王のヒカリ騒動で、その気持ちが強くなったし。



相手は歌姫と呼ばれる歌手で、顔も極上だった。



大人の女だった。



負けないの。



あたしは誰にも負けない。



「ユウリもスゲー。あっ、この服カッコイイ。ってか、ユウリがカッコイイ」

「溺愛だな」

「溺愛だろ。俺のカワイイ弟だ」

「あたしと結婚したら澪王が弟だけどね?」

「それ微妙~…」



久しぶりの穏やかな日常、幸せだ。