久しぶり入った澪王の部屋で、ベッドに座る。



「真王さんは…?」

「今こっちにいねぇってよ。基本、出張ばっかりの人間だから」

「残念」

「で、まずは…ごめん」

「…………いつのことなの?」

「シュリと出合う何ヵ月か前?酒入ってて、あんまり覚えてねぇんだ」

「あんな写真撮るとか、軽率すぎ」

「すみませんでした…」



相手が一般人ならよかったのに。



そうだったら、こんなに話題にはならなかったはず。



「ヒカリと話したの?」

「まさか。連絡先も知らない」

「普通自分のプライベート売る?なに考えてんのかわかんない!!」

「そうなんだよなぁ~…」

「澪王のことが好きとか…?」

「イヤイヤ、ないだろ。マジであの時しか会ってねぇから」



売名行為なんて必要ないだろうし…。



なに考えてんだよ。



「シュリ、落ち着くまで家には帰らないつもりでいる」

「わかってる。あたしとのことがバレるの、イヤなんでしょ?」

「イヤじゃねぇよ。そういうんじゃねぇ…」



意地悪したくなる。