まぁ、俺も愛されてると思ってはいるけど。



ビールを飲み終えてからシュリの横に転がると、無意識に抱きついてくるし。



カワイイ…。



「起きたりしねぇ?俺、シュリが足りねぇよ…」



それでもシュリは起きなくて、しばらく寝顔を眺めていた。



愛しい。



小さい顔を撫でて、髪に指を絡ませて。



苦しくないように、潰さないように抱き締めて、シュリの匂いを感じながら眠った。



「澪~王~?」

「ん…?」

「お腹すいた」

「は…?今何時?」

「4時だよ」

「ふざけんな…。カップラーメンでも食っとけよ…」

「そんなカロリー高いの食べたら太るでしょ!!」

「知らない。俺、寝たの2時なわけ。マジで勘弁しろよ」

「目玉焼きは?」



なんなんだ、コイツは!!



あんなにカワイイとか、愛しいとか思ったのに、今は最高に憎らしい。



いっそ、ひっぱたきたいくらいムカつく。



「目玉焼き作ってくれたらチューしてあげるよ?」

「いらねぇよ!!とりあえずまだ起きんじゃねぇよ、クソガキが!!」



腹に入ったグーで目覚めた朝、当たり前のようにケンカした。