すでに溶けそうな顔のシュリは、疲れすぎてる証拠。



「あんまり見ないで…」

「なんで?」

「恥ずかしい…」

「堪能させろよ。俺だってシュリに会いたかったんだから」

「大好き、澪王…」



ダメだ…。



マジで手加減できねぇ…。



理性がなくなるという意味を初めて知った気がする。



そのままシュリは夢の中。



俺はなんだか寝付けなくて、リビングに出て、ビールを飲んだ。



「まだ起きてたんですか?」

「リンリンこそ、なんで?」

「何て言うか…ユウリ先輩の愛を感じてドキドキして眠れない…みたいな?ははっ…」

「カワイイな、リンリン」

「好きすぎて、どうしたらいいかわからなくなる時ってありません?」

「ん、ある。むしろ今がそんな感じ」

「一晩中寝顔見てたいんです!!寝るのがもったいないっていうか」

「愛されてんな、ユウリ」

「好き…なんです…。ユウリ先輩を知れば知るほど、好きになるんですけど…それ以上に不安になってる自分がいて…」



そう言って泣いた。