そんなことを考えてたら、いつの間にか眠っていた。



「シュリ、運んでいいか?」

「澪王は…?」

「車がまだないってことは、まだ帰ってない」

「澪王がいい…」

「ワガママ言うな。俺で我慢しろ」



頷いたらレイさんに持ち上げられた。



落ちないように首に腕を回し、また夢の中。



一応レイさんも家のカギは持ってるし。



その後の記憶なんてなくて、気がつけば澪王が隣に寝ていた。



まだ4時じゃん…。



「澪王…?」

「ん…?寒いのか…?」

「ギュッてして…」

「今…何時?」

「4時」

「3時間寝たな…。明日の仕事は?」

「少しは遅いけど」

「そうか。なら今から脱げ」

「えっ!?」

「甘やかしてやるから。溺れさせてやる」



そこからはあっという間に澪王の腕の中。



寝ぼけてるのか、素なのかはわからないけど、澪王に甘やかされて、夢見心地。



ふわふわの体が幸せ。



「シュリ?」

「ん~…」

「お前と一緒に死にたいな…」

「澪王?なんかあった?」

「なんもねぇよ。ただ、シュリとくっついてんのが幸せだと思っただけ」



大好きだよ、澪王…。