だけどレイさんだってお腹すいてるし…。



「軽いもの食べて帰る」

「ならラーメンな」

「重いんだけど」

「文句言うな。奢ってやる」



そのままレイさんとラーメンを食べてから車の中。



やっぱり食べたら眠くなる…。



「レイさん、寝るから澪王に電話する…」

「あぁ」



澪王に心配かけたくないから電話する。



駐車場は地下だし、そこまで迎えに来てもらおう。



「どうした?」

「お仕事終わって帰ろうと思ったんだけど、眠いから車で寝る」

「わりぃ、俺も今帰ってる途中だ」

「どうすればいいの~…」

「レイに送ってもらえ。何かしたらぶっ殺すって言っとけよ」

「わかった…」



レイさんにそう伝えると、レイさんは苦笑い。



最近の態度でわかるけど、レイさんはあたしに未練なんてない。



直感的にそう思う。



だからあたしだって安心して仕事ができてるわけだし。



レイさんは、あたしの中で、ちゃんとマネージャーになってるよ。