シュリが完璧に眠ったことを確認してから部屋を出た。



リビングは騒がしけど、シュリがいる部屋まで声は届かない。



「大丈夫か?シュリちゃん」

「寝たからな。疲れ過ぎだろ、多分」

「セイナもたまに壊れてる。今はプレッシャーと戦い中」

「ユウリも心配だけど」



そんなユウリが帰ってきたのはしばらくたった時。



心配して損したかも。



「やたらご機嫌だな」

「セリちゃんが可愛くてね~」

「なんかいい臭いするんだけど…」

「ムフッ…」



やっと一線越えたわけね。



最近の機嫌の良さはこれだったか…。



きっとイジメまくってるんだろうな…。



「あんまり泣かすなよ?」

「泣かすのがいいんだよ。僕にメロメロなセリちゃんがカワイイんだから」

「そのうち逃げられんぞ…」

「それはないかな?離れられないよ、僕がね」



ユウリがメロメロなんじゃねぇかよ。



末恐ろしいガキだよ、お前…。



ある意味リンリン可哀想…。



絶対逃げらんないだろうな。