あたし、ユウリをコレ以上悲しませたくない。



ユウリを傷つけたくない…。



「ごめんっなさい…」

「澪王さんが言ってた意味、ちゃんとわかったんだ。僕は僕を大事にするから、シュリは、もっと自分に優しくしてあげて」

「んっ…」

「僕も、シュリを大事にしてあげるから」

「ごめんっ…、ユウリ、ごめんなさいっ…」



泣いていい場所じゃないって、わかってる。



だけど涙が止まらない。



その涙を拭ってくれたユウリが、あたしに優しく微笑んだ。



「はい、終了~。そんなにバッチリメイクしてもらったのに泣くバカがどこにいんだよ」

「だってっ!!」

「じゃ、ユウリ、着替えてこい」



腕を引っ張られて、イスに座らされた。



膝の上に乱暴に置かれたティッシュ。



「泣かれっと困る」

「ごめんっ…」

「泣きやめ、泣き虫」

「泣き虫じゃない。泣いてないし!!」

「めちゃくちゃいい写真撮れたから、次は気楽にな」



次…?