そうか、わかったよ。



「風呂出て寝るか」

「うん」



髪を乾かし、ふたりで並んで歯磨き。



同じ布団に入ると、お互いにすり寄る。



「レイさんのこと、ちゃんとするね?」

「ん」

「って、何で知ってたの?」

「お前は知らなくていいの。男の話」

「そ」



腕枕して、今の充実感を味わう。



軽く抱きしめると、胸に置いてあった手が腰に回る。



当たり前になってるこの行動が、今の俺には心地いい…。



朝もシュリの隣で目覚め、気分良く仕事へ向かう。



「おはようございます!!」

「おぅ、モネ。今日はやるぞ~」

「が、頑張ります…」

「力抜け。だから声出ねぇんだよ。好きなように歌え。自由なお前の歌が、俺はいいと思うから」

「…………はいっ!!」



気分ひとつでうまくいく仕事。



リラックスしたモネの歌に安心したら、不服な様子の駿太郎。



「モネになに言ったの?」

「力抜けって」

「よけいなことすんなよ。イジメ甲斐ねぇじゃん…。治すとこないけど、歌い直しさせよ~」



はい、駿太郎は完全にSに目覚めました。