次の日、早めに迎えに来たレイさんが家でコーヒーを飲んでる。



「なんでテメーがいんだよ…」

「仕事です」

「チッ…」



寝起きで水を飲む澪王を見たら、なんだか無性に離れたくない。



あたしがいない間、澪王はなにするの?



「澪王~…」

「んぁ?」

「行きたくなくなってきた…」

「仕事だろ?」

「澪王も一緒に来る?」

「何言ってんだよ。俺だって仕事あんだから」



浮気しない?



寂しいって思う?



「好きぃ~…」

「レイが見てんぞ」

「別にいいもん。見せつけてやれ」

「あっ、そう?じゃあ出発前に一発ヤっとく?」

「するか、バカ」



仕方なく向かった仕事。



初めて乗った飛行機では爆睡した。



レイさんはあまり元気がないように見えて、口数が少ない。



「具合でも悪いの?」

「いや、大丈夫だ」

「ならいいけど。こんな知らない土地で、レイさんしか頼れないし。しっかりしてもらわないと!!」

「あぁ、すまない…」



なにやらあたしはビップ待遇で、リムジンでお迎えが来た。