【シュリ】



忙しかった年末が終わり、あっけなく年が明けた。



「ユウリく~ん、ラブラブね~」

「ただのデートじゃん。こんなものになんの意味があるのかね~」

「リンリン、犯罪者みたいだね~」



ユウリが週刊誌に出てます。



リンリンとのデートがバッチリ撮られてる。



「笑い事じゃないですよ…。恥ずかしすぎる~…」

「いいじゃん、『美少女』って書かれてるよ」

「どこがですか!?あたしなんかシュリ先輩に比べたらゴミみたいな…」



リンリン、カワイイのに。



堂々とユウリの彼女ですって、胸張ればいいじゃん。



「本当は違う記事が載る予定だったんだよね」

「そうなの!?」

「僕の昔のこと」

「どうやってもみ消したの…?」

「社長が差し替えた。まぁ、多額のお金も動いてるみたいだけど」

「そっか…」



あたしのせいかな…。



ユウリにそんなことをさせたのはあたしだし。



「セリちゃんが見たら泣いちゃうような内容だった~」

「どんなことですか?」



知らないのか…。