冬なのに汗かいて、ストレスを吐き出すようにお互いを求める。



明け方に眠り、1時間程でモーニングコール。



「寝足りねぇ…」

「仕事です。今日は昨日よりマシに歌ってくださいよ?」

「シャワー浴びて出る…」

「待ってます」



隣でスヤスヤ眠るシュリに布団をかけ直し、着替えを持ってシャワーを浴びた。



中指に光る指輪を見て少しニヤケる。



支度を終えたらリビングのテーブルにパソコンを置いて置き手紙。



『メリークリスマス、ユウリ』



じゃ、仕事に行きますか。



静かに家を出て、待ってる車に乗り込んで眠ると、着いた先は仕事場。



「さみぃ~…」

「こんな日に仕事したくねぇよなぁ~」

「やりますかね~」



今日はクリスマス限定ライブ。



日中から夜中までのお祭り騒ぎ。



今日さえ乗り切れば、明日と明後日は歌わなくていい。



でも声出んのか?



「大丈夫か、澪王」

「まぁ、やるしかねぇっしょ」

「よし、行くか」



今日出るのは俺たちだけじゃないし。



とりあえず騒ぐ!!