澪王は年末はとりあえず忙しすぎるって言ってたから、クリスマスなんて楽しみでもなかったけど…。



「何時まで?」

「夜中までかかるかもな」

「ヤダ…。パーティ行きたい…」

「仕事だろ。諦めろ」

「調節できるでしょ!?」
「そういうことは一人前になってから言え。ペーペーのガキのくせに」



なにも言い返せない。



あたしの都合で迷惑かけちゃダメなんだってのはわかってるけど…。



「わかった…」

「珍しく暴れないな」

「暴れたことない!!」

「はははっ!!大人になったな。早めに終わるようにしてやる」



ウソ…。



レイさんが笑ってあたしのワガママ聞いてくれた!?



明日は雪?



『遅くなってもいいなら行けるかも』



リムにはそう送っといた。



なんか楽しみだなぁ~。



「嬉しい…。ありがとう、レイさん」

「お前っ…バカか…」



照れてるようにも見えたレイさんが意味わかんない。



あたしだってお礼くらい言えるもん。