目に入った空のシャンパンのボトル。



眠ってる澪王はなぜか上半身裸。



「んっ…。熱、下がったか…?」

「わかんない」

「おはよ…」



ギュッと抱きしめられた。



澪王の匂い、好きだなぁ…。



「下がってんじゃん。頭とか痛くねぇ?」

「うん、平気。若干ダルいくらい」

「寄り道しねぇで帰るからな」

「ヤダヤダ!!ユウリにおみやげ買ってない…」

「じゃ、それ買ったら帰るぞ」



仕方ない。



あたしが熱なんか出しちゃったのが悪いんだし…。



「澪王~…」

「ん~?」

「また連れてきてくれる…?次は暖かい時がいい…」

「わかった。ここ、気に入ったみたいだな」

「うん、湖キレイだし、この建物がお城みたいで好き」



また連れてきてくれると約束をして帰路についた。



車の中ではほとんど寝ていて、家に着いたら体調が悪化。



どうやら風邪をひいていたみたいです。



なので今日は澪王と別々のベッドでおやすみなさい。