そして、休み1日目の朝、ウッキウキのお姫様は普段しない化粧をして、お洒落に抜かりなし。



「やたらカワイイ…」

「初デートだもん!!」

「あんまりはしゃぐなよ?」

「わかってるよ~。早く行こう?」



絶対目立つ…。



シュリ特注の服は基本的に黒が多くて、子供っぽいシュリが一気に大人っぽくなる。



着こなしてるシュリがスゲーんだろうけど…。



お気に入りのヒールの高いブーツ。



「せめてコレ被れ」

「大きい~…」

「お前の頭が小さすぎんだろ!!」

「ムフフッ!!澪王のニット嬉しい~」



テンションの高いシュリにニットの帽子を被せた。



今日は何でも嬉しいみたいで安心…。



「僕も行きたかったな~…」

「学校と仕事だろ」

「仕事なんか社長の付き添いでパーティだし!!シュリが断ったから僕に回ってきたんじゃん…」

「珍しく拗ねてんな、ユウリ…」

「最近澪王さんがかまってくれないからじゃん…」

「悪かったよ。次の休みはユウリの行きたいとこ連れてってやるから」



ニコッと笑ったユウリに見送られ、いざ出発。