そう信じて、家に帰ってその話をシュリにした。



「いいなぁ~。あたしも澪王と結婚したぁい」

「…………」

「聞いてんの?」

「いや、ムリだろ…」

「別にいいじゃん」

「バカだろ、お前…。歳考えろよ…」

「セイナだってまだ21歳だよ?若いじゃん」



シュリだってわかってるはずなのに。



俺の立場とシュリの立場ってのを。



マジでねぇよ…。



「こ、今度の休み、デートするか!!俺、珍しく2日休みだし!!」

「本当!?するする~!!」

「どっかに1泊でいいよな?」

「超楽しみで眠れないかも…」

「よし、結婚はまだ先ってことで」

「うん!!」



親父に別荘借りよう…。



人目につかなくて、周りを気にしなくていいとこ。



って、何で俺が機嫌取りにデートなんか…。



アツシのバーカ…。



まぁ、仕方ないか…。



その日、親父に連絡したら快く別荘を貸してくれた。



仕方ない、たまにはシュリを楽しませてやりますか。