なぜこんなことになっているかと言うと、急に親父から頼みごとをされた。



『友人が亡くなってしまってね、お子さんが孤独になってしまったんだよ』

『だから?』

『高校、そこから近いから面倒見てくれるかな?』

『なんで俺が?忙しいし、めんどくせぇ』



身寄りがいないとか、世話になった友人の子だからとか。



近くに誰かがいないと可哀想だとか。



確かに実家からココはかなり距離がある。



だからって、俺に面倒見させるかよ…。



ってな感じで、どうやら俺の聖域にガキがやってくるらしい。



まぁ、俺は忙しい人間だし。



自立するまでの間とか言ってたし。



適当に置いてやればいいだろ。



そう思って、早速やってきた荷物の少なさにビックリした。



段ボール2つって…。



それからしばらく、鳴ったインターホン。



モニターに映る、ふたりの高校生…。



ふ、ふたり…?



「真王(マオ)さんから言われて来ました」

「い、今開ける…」



なんだ!?