今回はシュリのリクエストにより、土足の我が家。



広い玄関を通り、リビングに繋がるドアを開けた。



聞こえるのはガキ共の声。



デカいソファーに座ってるシュリが、いち早く俺に気づいた。



「澪王っ!!早い~!!おかえりっ!!」



カツカツと、高いヒールで駆け寄り、いつも通りタックル。



「危なっ…。ギターが見えねぇのか」

「だってまだ夕方!!帰ってくるの夜だと思ってたもん!!」



ぎゅ~っと抱きついて来たので抱きしめ返した。



その様子を見てるその他。



ユウリにはいつもの光景だし、希王は気にしてないらしい。



ただひとり、目を丸くしてるのが、例のアレ。



猿だ猿。



「ら、ラッシュ…」

「どーも。コイツらがいつも世話になってんね」

「ちょっ、なんで…?」

「なんでって…ここ、俺んち」

「えっ!?意味わかんない…。シュリちゃん…の…家?」

「詳しく言うと、俺とユウリとシュリの家」



ポカ~ンってなってんじゃん。