なんてのは勘違いだと言い聞かせ、俺は仕事に向かう。



「髪が濡れてます」

「シャワー浴びたから」

「風邪ひかれたら困るんですけど」

「バカはひかねぇんだよ。寝るから着いたら起こして」



移動は寝るのが基本。



今日は雑誌の撮影。



寝て、仕事して、比較的早く終わって。



明日はゆっくりだし、たまには遊ぶか。



「アツシ、俺ご無沙汰なんだけど」

「なら呼べば?お前のこと気に入ってるってモデルいたじゃん」

「アイツ、上から目線だったからムカつくんだよ。なんかいい話ねぇ?」

「ショップ店員と合コン、どう?」

「いいね~」



ってことで、カリスマ店員と呼ばれるヤツらと合コン。



気に入った女を口説き落としたらその辺のホテル。



家に連れて行くなんて、滅多にないし。



「澪王さん、また週刊誌に撮られちゃうかもよ?」

「別にいい。二十歳超えてんなら大人だろ?自己責任ってヤツ」

「なら責任取って付き合っちゃう?」

「…………ないな」



女、久しぶり…。