ベッドに乗って頬を撫でた。



俺の手に自分の手を重ねて、目を閉じて。



「体キツいか?」

「平気…。抱っこ…」

「おいで」



起きあがったシュリがゆっくり抱きついた。



膝の上に乗せて抱きしめた。



「好き…」

「ん、俺も好き」

「んぅぅぅ~…」



軽っ…。



腕細っ…。



「昼だからメシ食おうか」

「寝起きで食えない…」

「なら、もう少ししてからな?」



小さく頷いた。



そのまま動かず、ただ抱きしめて。



長いシュリの髪に指を絡ませる。



「真王さんが来たよ」

「病院に?」

「うん、新しいお家の間取り見せてくれた」

「どうだった?俺、見てねぇ」

「あたしと澪王のお部屋、大きいの。あとね、澪王の防音の部屋も大きかった」

「ユウリの部屋は?」

「ユウリの部屋はクローゼットが広くて、服がいっぱい入るんだって」

「よかったな」

「楽しみになったよ。だから…もう少し我慢する。頑張るから…嫌いにならないで…」



必死だな…。