でも、シュリを甘やかすのはダメだ。



何かある度にこんなことになってたら、周りが迷惑する。



「嫌いになるっ!?」

「なんねぇけど…」

「怒ってるっ…」

「普通怒るだろ。お前は俺がいなきゃ何にもできねぇのか?」



フルフルと首を横に振って、なんだか必死。



攻めたいわけじゃない。



わかってほしいだけ。



「もう少し強くなれ」

「ごめんっなさいっ…」

「寂しかったよな?会いに行けなくてごめんな?」



滝のように流れる涙をぬぐい、頭を撫でた。



元からガリガリってくらい痩せてるシュリが、なんだか更に細くなってる気がする。



しばらく頭を撫でてたら、そのままスーッと眠りに落ちてしまった。



コレは相当だな…。



ユウリもキレるはずだ…。



面会時間が終わるまでそばにいても、シュリは目を覚まさずに。



仕方なく家に帰った。



双子がいなくなって、冷たさを感じる部屋。



俺も俺で、寂しいんだけど。