いやいやいや、俺がダメなんだ。



「引っ越しはお前らだけじゃなく、俺も困らないためにするんだから」

「でも、僕らがここに来なければ…」

「そういう遠慮はいらねぇって言ってんだろ?」

「だったら僕もお金出すよ。そうじゃなきゃ、僕は引っ越しには反対」



ユウリが自立し始めてる気がした。



なんだかふたりで協力してローンを返していくみたいでちょっと嬉しい。



「わかった、そうしよう」

「あたしも出すよ」

「「シュリはいいから」」

「なんっ!?仲間外れ!!」

「ははっ!!」



ユウリが頑張るから、俺もやる。



こういう感じ、やっぱり嫌いじゃねぇな…。



「そこで、マンションの内装はお前らに任せるから。で、完成まで早くて3ヶ月。別々に暮らさないか?」

「えっ…?なんで…?」

「今、俺がお前らと住んでんのがバレたらたぶん結構大事になる。ユウリはいいとしても、シュリはさすがにまずい。そしたら引っ越しもできない」

「澪王と離れるのイヤ!!」



言われると思った…。