アツシがソファーに座り、タバコに火をつけた。



あたしは冷蔵庫から水を出してゴクゴク。



「ぷはぁ~!!うっま~」

「シュリちゃんってホント、素で生きてるね」

「誰かに媚びるのとかやり方知らないし、自分を偽る方法も知らないだけだよ」

「そういう人間って少ないから貴重だね~」

「そうかもね~。あっ!!この前お家行ったよ!!」

「知ってるよ。俺は気を利かせてホテルに泊まったけど」

「超キレイで超広かった!!アツシってセレブ!!」

「ははっ!!いちばん稼いでるのはお宅の旦那だよ~」



そうなの?



澪王がいちばんお金持ち?



そうは見えないけど…。



アツシんちの方が豪華だったもん。



「澪王って庶民的…」

「実家、あんなに金持ちなのにな。なぜか贅沢しねぇんだよ、澪王は」



なんでだろ。



飽きたのかな?



「欲しいモノがあれば俺だって買うっつーの…」

「澪王っ!!おはよ!!」

「ん~…、シャンプーの匂い…」



ギュウゥゥゥゥ!!