食われた。



そんな感じの脱力感。



「スゲーな、シュリ」

「なにが…？」

「こんなにチビなのに。めちゃくちゃいい体…」



体のラインを滑る澪王の手がくすぐったい。



大きな澪王の方に身をよじったら、ギュッと抱きしめられて。



このまま溶けてしまいたい…。



澪王の一部になって、一生澪王に可愛がってもらいたい。



そんな気分になる。



「眠くないの…？」

「ん～、裸ヤバい…。もっと見して？」



自信なんてないけど。



その辺の女には負けたくないから。



あたしの全部のスキルで澪王を誘うのだ。



「ぜ～んぶ、澪王にあげる」

「マジ？ぶっ壊すかもよ？」

「いいよ。澪王のしたいことは、あたしにすればいい」

「エロっ…。たまんねぇな」



あたしだけに魅力を感じて、あたしだけ見てればいい。



他の女なんか目に入らないくらい、あたしを好きになって？



「大好きだよ、澪王…」

「俺もだよ」



幸せだ…。