いちばんガキなのがリキで、なにやってもカッコイイのが澪王~!!



そんな感じがする。



「変わったよね、澪王」

「そうなの?」

「前は仕事場に女なんて絶対入れなかった。誰かを特別扱いなんてするようなヤツじゃないし」

「よくわかんない…」

「アイツがこんなに大事にしてるんだから、相当好きなんだと思うよ」

「そうじゃなかったらヤダ。澪王の特別はあたしだけでいいの」

「そっか。ならこれから先も澪王をよろしくね~」



他なんて見てほしくないし。



あたしだけでいいんだから。



眠そうにしてる駿太郎が超いいヤツに見えて。



なんだかすごく嬉しくなった。



「駿、寝てんじゃん!!」

「シュリ、近い」

「うわっ、ヤキモチ!?」



一段落したらしい澪王たちがあたしと駿太郎に気づいた時、あたしもうとうとしていた。



ヤキモチ…?



「澪王…眠い…」

「お前はこっち」

「ん~…」



ボヤッとした視界で見た時計は午前2時。