澪王だけがわかってくれてればいい。



他になんて思われてもいいもんね~。



「澪王、一緒に寝る!!」

「何時までかかるかわかんねぇぞ」

「うん」



邪魔しないならいてもいいと言われ、初めて見るスタジオでの仕事風景。



作詞が毎回駿太郎で、作曲は澪王とリキがやるらしい。



後はみんなで話し合いだって。



缶ビールが並ぶテーブルと、キーボード。



紙とペンとパソコン。



言い合いながら、笑いながら楽しそう…。



部屋の隅っこでボーッとその様子を眺める。



小さなふたり掛けのソファーで、ブランケットをかけて。



しばらくすると、駿太郎が隣にやってきた。



「眠~い」

「酒臭い…」

「シュリちゃんは眠くねぇの?」

「眠いよ。でも澪王と寝るから待ってる」

「健気だね~」

「駿太郎は終わりなの?」

「俺は詩書いたらしばらくはね。頭疲れたし」



この中でいちばん大人なのはアツシ。



落ち着いてるのが駿太郎だと思う。