フッと笑った澪王にギュッと抱きしめてもらった。



1日この腕の中にいたい…。



「ちいせぇな…」

「うん。カワイイでしょ?」

「カワイイカワイイ」

「心がこもってない~…」

「シュリ~…」



肩に顔を埋めて、そんな風に名前呼ばれたらノックアウトだよ。



体の力が抜けて、気分はフワフワ。



「アイス溶けちゃう…」

「腹壊しても知らねぇからな」

「平気だもん」

「ユウリ、目ぇ覚めたか?」



ユウリのことを澪王に話したら、朝ご飯を作るって。



「何作るの?あたしアイス食ったからいらないからね」

「シュリのは目玉焼きだけど?」

「目玉焼きだけ食べる…」

「ユウリには雑炊だな」



目玉焼き、好き。



しばらくしてリビングに出てきたユウリとリンリン。



顔色が良くなってるのはキムチ鍋食ったから?



「喉カラカラ…」

「水分とっとかねぇと脱水になんぞ」

「あっ、スポーツドリンクだ。飲んでいい?」



昨日ユウリのために買ったヤツだよ。