迎えた朝は澪王があたしを抱きしめて寝ていた。



この匂い大好き…。



起こさないようにベッドを抜けて、心配だったユウリの部屋をノック。



「おふぁようございます…」

「ユウリは?どう?」

「熱は下がったみたいなんですけど…、あれから起きなくて…」

「起こしてみようか」



それはちょっと心配…。



スヤスヤ眠るユウリの体を揺すると、眉間にシワが寄った。



「ユウリ?起きられる?」

「んっ…シュリ…?セリちゃんは…?」

「一晩中看病してくれてたよ。具合はどう?」

「ダルいけど…マシかな?」



ムクッと起きあがったユウリは、セリちゃんを見るなり頭を下げた。



「ごめん」

「もういいですよ!!先輩が元気になってくれるのがいちばんなんで!!」

「よく覚えてないけど酷いこといったよね?僕のこと…嫌いになった?」

「そんなことあるわけないじゃないですかっ!!」

「よかった~…」



後はふたりでどうぞ~。