落ち込んだ顔。



「なんか欲しいのあるなら買ってきてやるけど?」

「いらない…」

「…………わかったよ。少し待ってろ」



俺だとバレないようにサングラス。



いつも上げてる髪を下ろして、シュリにも一応帽子を被らせた。



「チンピラ~」

「誰のためだと思ってんの…?」

「出発~!!」



とことん振り回されてんな…。



やたら嬉しそうなので、手を握るとさらに笑顔。



マジカワイイ…。



人目を気にせずキスしちゃいそ…。



「車で行かないの?」

「俺の車、特定されてっから車の方がバレんだよ」

「ふぅん」



暑いけどいいわけ?



そんなの聞くまでもなく、シュリは笑顔だった。



しばらく歩いて、ついた薬局で解熱剤と風薬を買った。



「コンビニ寄っていいか?」

「何買うの?」

「酒」

「デブの元~」

「食いたいもんあるなら持ってこい」

「じゃあリンリンとアイス食う!!」



またアイス…。