そう思ったらユウリがパタッと倒れた。



「先輩っ!?」

「ユウリっ!!」



駆け寄るとすげー熱。



手の掛かるヤツはシュリだけじゃなくユウリもか…。



「あんな部屋で寝てっから悪化すんだよ…」

「ど、どうしましょう…」

「部屋まで運ぶ。ちょっと手伝え」



さすがに男ってだけあって、ひとりではムリ。



何とか担いでユウリをベッドまで運んだ。



「この部屋寒いですっ!!」

「冷房切って汗でもかかせりゃいい。マジ、軟弱」

「看病してもいいですか…?」

「じゃ、リンリンに任せるとしますか。薬局行って薬買ってきてやるから」

「ありがとうございます!!」



ええ子やないかぁ~。



こんなにいい彼女がいんのに、バカやってんじゃねぇよ。



「シュリ、薬局行ってくる」

「あたしも行く」

「お前は家で待機」

「なんで?」

「マンションからふたりで外はさすがに勇気いるだろ」

「わかった…」



やけに物わかりがいい…。