デート当日。


夏休み、久しぶりに帰ってくるアイツ。


合宿を明後日に控えた私にとっては、
夏休のデートなんて今日を逃したら次に出来そうな日はなくて、
ずっと楽しみにしてた。


お小遣いをかき集めて、
智海と一緒にショッピング。



デートには勝負服が必要よなんて言う智海に押し切られるような形で、
大人の階段を一歩駆け上がったようなレースのブラとショーツ。


お洒落の基本は、下着からなんてサラリと言う智海の言葉に、
恥ずかしくなりながらも、そうなった時にも恥ずかしくない
女の子の武装を徹底的に。


何時もはチュニックにパンツルック。


そんなファッションばかりの私に智海のダメ出しは容赦なくて、
智海コーディネイトで全身チョイスされたファッションはかなり冒険もの。


長身で肩が広い私には似合わないんじゃないかと
犬猿し続けた、ワンピ-ス系の肩だしにもレースのボレロをあわせて、
そのラインを目立たなくさせて鏡に映った私は、女の子らしく映る。



「晃穂は素材はいいのよ」



そうやって満足そうに言う智海は、
その後も、メイクのやり方を教えてくれたり
髪型の作り方を教えてくれたり。