よしのはオレと友達になってから
何人もの人と付き合った
でも、もう辛くないんだ
よしのと今まで付き合った人は
平均的に2週間
長くて1ヶ月だから。
今はそんなよしのだけど
いつかはオレのこと
見てくれたらいいなって
「告れ。」
お昼休みに雅人が言ってきた
今はよしのに彼氏がいるから
雅人と過ごしている
「はぁ?やだよ。
友達の俺が告っても迷惑だろ」
「いや、そんなことねーかもよ?」
チラっとドアを見ながら言った
「チャンスじゃね?大和」
教室のドアを開けてよしのが入ってきた
「だいわ!別れちゃった」
はははって笑いながら言った
「辛くないの?」
よしのは真っ直ぐオレを見て
「全然、明日からだいわと一緒」
オレはもう、
よしのの1番近い存在でいいや
オレの気持ちは無視してでも
今日からまた、よしのとお昼だ
中庭にはもうよしのがいた
「おまたせ」
よしのは不機嫌そうに
「遅いんだよ!ばーか」
ちょっと拗ねた顔をした
かわいいな…
「ばかは余計だろ!」
「あの、私も一緒にいい?」
同じクラスの川上茜だ
清楚な感じで、
男子にも女子にも人気のある人だ
「いいよ」
断る理由なんてないし
よしのとオレは、
すぐオッケーした
「ありがとう。
教室居心地悪くって」
ははっと笑った川上さんが
かわいそうに思えた
これからお昼は3人で食べるようになった
茜は人気者なのに
わざわざオレたちといるなんて
…謎だ
その日の帰り
「やっぱり大和、
よしのとお似合いだよ」
真剣な顔で雅人が言った
「前も言ったじゃん。
友達の関係崩したくない」
これが本心
「ばかじゃねーの!?
お前は友達でもさ
よしのとの付き合いは1番長いぞ」
確かにそうだ!
「大和はさ、自分に自信無さすぎ
お前以外と女子から人気あるんだぞ?」
そうなんだ
「オレ、頑張ってみようかな」
雅人はニコッと笑って
「応援する」
昨日雅人にあんなこと言ったけど
どうやってよしのに言おう
「おい、大和!
今日茜ちゃん休みだって」
ってことは、お昼はよしのと2人!
「今日、言ってみる」
「がんばれ!
ちゃんと報告しろよ」
考えれば考えるほど
答えが出なくなり
時間はすぐに過ぎていき
お昼になった
決戦の時じゃあああ!
よし、行こう