デートは荷が重すぎるとか言ってたのに、自分の部屋で二人っきりになるなんて、美鈴や龍の陰謀にしか思えない。ついでに母親も。
昨日から、ずっと頭の中を支配してた人が急に目の前に現れたことや、自分があまりに無防備なことや、都合の悪いことが多すぎてなにも言葉がでない。
「なんかあった?」
「なんで?」
なんで?ってすぐ言っちゃうの、やめようと思ってるのに気付くのはいつも言った後だ。
「元気ないから。正確に言うと、龍があいつ元気ないって心配してたから」
そんなに心配そうな顔しないでほしい。
確かに思い悩んで熱までだしたわけだけど、
悲しい事や、辛いことがあったわけじゃない。
泣いてしまったのは、陸が
あなたが、あの日の私と全く同じことを言ったから。
その言葉がすごく優しくて温かくて
どうしても我慢できなくなったから。
陸が私たちの、私と龍の前に現れたのは
奇跡かもしれないって。
今まで想像してたよりも、幸せな未来が
描けるかもしれないって思ったから。
陸の顔を見てたら
無性に泣きたくなってしまった。
昨日から、ずっと頭の中を支配してた人が急に目の前に現れたことや、自分があまりに無防備なことや、都合の悪いことが多すぎてなにも言葉がでない。
「なんかあった?」
「なんで?」
なんで?ってすぐ言っちゃうの、やめようと思ってるのに気付くのはいつも言った後だ。
「元気ないから。正確に言うと、龍があいつ元気ないって心配してたから」
そんなに心配そうな顔しないでほしい。
確かに思い悩んで熱までだしたわけだけど、
悲しい事や、辛いことがあったわけじゃない。
泣いてしまったのは、陸が
あなたが、あの日の私と全く同じことを言ったから。
その言葉がすごく優しくて温かくて
どうしても我慢できなくなったから。
陸が私たちの、私と龍の前に現れたのは
奇跡かもしれないって。
今まで想像してたよりも、幸せな未来が
描けるかもしれないって思ったから。
陸の顔を見てたら
無性に泣きたくなってしまった。