「で、あんた達はなんで別れたわけ?」


私が龍の時間割を真似し、それを美鈴が真似し、
新歓でこれこれが楽みたいよ、と私が漏らしたためそれを楠木くんが真似し


必然的に龍、楠木君、美鈴、私で行動することが多くなった。

男性陣は経済学部、私は法学部、美鈴は医学部
とばらばらだけど、一年生は専門科目の授業は週に2、3コマしかないため、結局この4人になることがほとんど。


神田美鈴は幼稚園からエスカレーターのスーパー内部生のお嬢様。
中学からの私の親友だ。

私、美鈴、龍、それこそ長年の付き合いの私たちのグループに
当たり前のように参加しているのだから、楠木陸はやはりただものではないと思われる。


「つーか、6年もつき合ってたとか奇跡じゃない?よっぽどのことがないと別れるとかなくない?」

楠木陸も興味津々の様子。

「だから、つき合ってる理由もないねってなったんだってば!」