「じゃあ、例えば…新庄くんとか!」

「ああ、かっこいいよね~。運動得意だし。でもシン程じゃないかな」

「じゃあ入野くん!」

「頭いいし優しいよね!シンには負けるけど」

「…重症?」


その子はなぜかあたしから目線を逸らして、
凜ちゃんに言う。

そしてなぜか凛ちゃんも頷く。


「え?何?何?」


はー、と一斉にみんなに溜息を疲れてしまった。


「レナ」

「あ、シン」

「次、体育。ジャージ忘れたって言ってたろ」


放り投げられたジャージ。