…仕方ない。


「すいませーん!! 3Bの眞﨑です!! 熱が出て倒れました!!」


保険医が居る事を信じて叫んだ。

…ら、勢いよくドアが開いた。


「ちょっと、びっくりさせないでよ…ほら、入って」

「失礼します」


中に入り、空いてるベッドにレナを寝かせた。


「お姫さま抱っこで運んでくるとか…愛だねえ」

「かなり高熱です。ここ最近体調はよくなさそうでした。

多分走ってきて、叫んだんで余計上がったんだと思います」

「そう。一応心音聞いたりするから、少し出てて」

「はい」


シカトした事は気にしてないようだ。

閉められたカーテンの外に出て、
普段なかなか見る事の無い保健室の中を見渡す。