「…たまには準備して待ってよう…」


起き上がってだらだらと準備を始める。

こんな夢を見たのは、
やっぱりこの前のシンの言葉のせいかな。



―「いつまでも俺が居るわけじゃないんだからさ」



いつのもあたしなら、何も気にせずに
「だめ!シンはあたしとずっと一緒なの!」とか、
普通に言ってたと思う。

駄々こねんなって、子どもかって言われても、
シンが「わかったよ」って言うまで。

だけど、どうしてそれが言えなかったのかな。


「…あれ」

「あ、シン!おはよ~」

「珍しい、つーか初めて?俺が起こす前に起きてる」